不動産ニュース / 開発・分譲

2024/6/3

地所他、国産材のCLT活用した床システム開発

三菱地所が新丸ビル(東京都千代田区)で運営するイノベーション施設に敷設した「(仮称)WOOD FLOOR UNIT 3.2」

 三菱地所(株)、(株)乃村工藝社、三洋工業(株)、(株) リンレイ、丸山金属工業(株)、グループ会社のMEC Industry(株)は5月31日、国産木材を活用した新たな床システム「(仮称)WOOD FLOOR UNIT 3.2」を報道陣に公開した。

 スチールのパネルの上にカーペットなどを敷くことが一般的なオフィスビル等のフリーアクセスフロアの仕上げ材に、国産木材のCLTを使用。内装制限による制約を受けないため不燃処理が不要なことから、CLTの木目を現しとすることで、木の質感を生かした高い意匠性と木の自然な空気感を実現した。

 CO2換算で、100平方メートル当たり約3.2tの炭素を固定。コーティング剤は、管理会社が簡単に清掃できるようメンテナンス性を意識した表面仕上げとしている。

 販売価格は、1平方メートル当たり約3万円を想定。販売は三洋工業とMEC Industryが行なう。三菱地所グループでの採用を進めていく他、市場の反応を見ながら在庫を確保していく方針。

 同日会見した三菱地所関連事業推進部副主事の青木周大氏は、「特注品や、表面に木を貼るだけといったものではなく、選択肢の1つとして自然とCLTや木材が登場するような規格型の建材というのを意識して開発した。今後は、お客さまの天然の木へのいろいろな声に対応するオプションをつくっていく」などと抱負を述べた。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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