三菱地所(株)は18日、インド・デリー首都圏の既存物流施設への投資を発表した。アジア太平洋地域を基盤とした不動産投資会社が出資するLogicap Management Pte.Ltdとの共同事業。同社および日系総合ディベロッパーとして初のインドでの物流施設投資だという。
インドでは、近代的な賃貸需要に対応できる物流施設が限られているのに対して、近年のEC需要の発達などにより、物流ネットワークの拡大効率化が求められていることを背景に今回の投資に踏み切った。投資対象は、デリー中心部まで約30kmに位置する「Khijuri(キュリ)」と「Farrukhnagar(ファルクナガール)」の2棟で、共に同国ハリヤナ州に所在し、満室稼働中。近隣にはソフトウェアや情報技術などの新産業が集積しており、郊外に自動車部品・電子機器等の製造業が拠点を置いていることから、物流拠点としてのポテンシャルが高い地域となっている。
2021年竣工の「キュリ」は敷地面積約12haで、建物は平屋建てBOXタイプの3棟構成。貸床面積約6万8,000平方メートル。「ファルクナガール」は22年竣工で、敷地面積は約17ha。建物は平屋建てボックスタイプの2棟構成で、貸床面積は約11万1,000平方メートル。
また、両物件共に米国やインドの環境認証制度でゴールド評価を取得していることから、国内でも高い評価を得ているという。