不動産ニュース / 開発・分譲

2024/9/24

京都に「バイオフィリックデザイン」導入のマンション

「ブランズ伏見桃山」外観

 東急不動産(株)は24日、商業一体型分譲マンション「ブランズ伏見桃山」(京都市伏見区、総戸数114戸)が竣工したと発表した。

 同物件は、京阪本線「伏見桃山」駅徒歩4分、近鉄京都線「桃山御陵前」駅徒歩6分に立地。敷地面積4,667.88平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上7階建て、延床面積1万5,600.71平方メートル。

 京都府の分譲マンションでは初めて、ラウンジ兼集会室(グリーンラウンジ)に(株)日比谷花壇監修のバイオフィリックデザインを導入。中庭(オーナーズガーデン)を望むラウンジ内に天然素材や観葉植物を配し、入居者の健康やストレス緩和に寄与する。

 太陽光パネルを屋上に設置。発電した電力を共用部へ送電し、消費電力を抑える。蓄電池も導入し、日中発電した電力を夜間の共用部で使用する。これらにより、災害時にも共用廊下や共用ラウンジ、管理室等の照明を維持するほか、受水槽に設置された取水口により、停電や断水時にも生活用水の利用を可能としている。また、低炭素建築物認定取得とともに屋上緑化も実施している。

 1~2階部分にはイオン店舗が開業。マンション入居者専用カートの設置や専用買い物バッグの配布を予定しており、入居者はイオン店舗内に専用カートで乗り入れ、レジを通過し、各住戸玄関までのカート横付けが可能となる。なお、イオン一体型の分譲マンションは京都府初。

 全住戸の玄関前には、鍵と連動した住戸専用宅配ロッカーを設置。イオンネットスーパーをはじめ各オンラインストアからの荷物を手間なく受け取ることができる。また、4階共用棟には個室ブース付きのワークスペースを備えている。

ラウンジ兼集会室(グリーンラウンジ)にバイオフィリックデザインを導入

この記事の用語

バイオフィリックデザイン

自然とつながりたいという欲求を満たすことのできるデザイン手法。英語のBiophilic Design。

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