東急不動産(株)と(株)東急コミュニティーは10日、分譲済みの新築マンション「BRANZ」に、蓄電池を搭載したモバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」を導入すると発表。災害発生時でも、居住者が家族との連絡や必要な情報が得られるようにモバイル機器の電源を確保する。
「充レン」は、JUREN(株)が提供するモバイルバッテリーサービス。通常時は1泊2日330円(税込み)で利用できるが、災害等の非常時には自動で「災害対策モード」に切り替わり、居住者は無料で利用できる仕組みとしている。今回BRANZの共用部に設置される「充レン」は、JURENと(株)ファミリーネット・ジャパンが集合住宅用に開発した蓄電池搭載型で、分譲マンションへの導入はBRANZが初。
停電時においても継続してモバイルバッテリーへの再充電が可能で、スマートフォンであれば約60台分を充電することができる。さらに付属の家庭用コンセントでラジオや懐中電灯などへの給電も可能。
防災サービスでありながら、日常での利用ができる。また、同バッテリーに充電されている電力は、再生可能エネルギーにより発電されたことを認証された「グリーン電力証書」取得済みの電力となる。
「BRANZ渋谷代々木公園」(東京都渋谷区、総戸数31戸)をはじめ、分譲済みのBRANZ計5物件(計229戸)に導入する予定。非常時の備えとしての電源確保は管理組合からの要望も多いことから、実証実験を経て、導入を検討していく。