(一社)不動産クラウドファンディング協会は10日、8月に実施した日本不動産クラウドファンディング協会との統合の記念式典を、衆議院第二議員会館(東京都千代田区)で行なった。
両団体は、2023年に発足。不動産クラウドファンディング協会は、主にデータベース作成や情報交換などの活動を実施。日本不動産クラウドファンディング協会は議員連盟を通じた自主規制ルールの策定や関係省庁への政策提言など、不動産クラウドファンディング業界の発展に向け活動してきた。
統合により、会員企業は41社となった。旧不動産クラウドファンディング協会代表理事の横田大造氏が引き続き代表理事を務め、日本不動産クラウドファンディング協会共同代表だった杉本宏之氏は理事に就任している。
式典で挨拶した横田代表理事は不動産特定共同事業に係る不動産クラウドファンディングの新規案件数が600件超、募集額が1,200億円超となっていることや、利回りは上昇傾向、運用期間は短期化傾向にあることなどを示した上で「不動産クラウドファンディングは少額投資が可能で、金融政策に左右されない。安定資産運用を個人レベルで実現できる。統合を機に、業界ルールやガイドラインの作成による信頼性の向上、データベース構築とその公開による透明性の向上、業界レポートなどの情報発信による認知度の向上にさらに力を入れていくなどと抱負を語った。
また、不動産クラウドファンディング振興議員連盟との連携で、事業者の声を国の政策に反映させ、市場の健全な発展拡大を目指すとした。