(株)ティーケーピーはこのほど、20日に開業した「アパホテル〈湘南 辻堂駅前〉」(神奈川県藤沢市、総客室数111室)をメディア向けに公開した。
同ホテルは、JR東海道本線「辻堂」駅より徒歩3分に立地。敷地面積607.88平方メートル、延床面積3,508.94平方メートル。鉄骨造11階建て。「第一イン湘南」として運営されていたホテルを(株)ティーケーピーが取得し、リブランドして開業した。湘南エリアの駅近に立地という特性から、ビジネス、レジャー、インバウンドなど幅広い宿泊需要を取り込んでいく見込み。
客室はリブランドに伴いすべて改装。シングルルーム(67室)、ダブルルーム(38室)、ツインルーム(6室)で構成。いずれも50型大型液晶テレビ、快眠を追求したオリジナルベッド「Cloud fit(クラウドフィット)」などを完備する。また、照明スイッチ類、空調リモコンをベッドの枕元に集約するなど、機能性も追求している。
宿泊料金は、シングルルーム1万3,000円(サービス料・税込み)から。
1階には美容室、2階には会議や懇親会、朝食会場にも利用できるレストラン「TKP Dining Cafe」を用意する。
同社が運営するアパホテルのフランチャイズホテルは神奈川県で2棟目となる。同社は2023年4月に公表した中期経営計画において3年間で10施設のホテル出店を目指しており、神奈川県は注力エリアとして位置付けている。
29日に行なわれた記者発表の席上、同社代表取締役社長・河野貴輝氏は「湘南は自然と歴史の魅力に満ちた日本有数の観光地だが、この収益を最大化できていない資産も数多くある。その魅力を国内外に発信できるようなコンテンツを作り、観光の新たなハブとしての役割を果たしていきたい。また、宿泊客向けのツアーなどもプロデュースすることでサービスを拡大し、観光客のニーズに柔軟に応えたい」などと語った。また、アパグループ社長兼CEOの元谷一志氏は「神奈川県内では小田原や平塚など、出店する余地が充分あるかと思うので、直営・フランチャイズ問わず広く募集していきたい。中期5ヵ年計画で27年3月末までに15万室展開という目標に対し、あと2万1,000室弱残っている。15万室にはこだわっていきたい」などと語った。