
リノベる(株)と、山梨県を中心に建築資材販売・建築事業を展開する(株)七保は29日、リノベーション賃貸マンション「OTOWA BASE(オトワベース)」(山梨県甲府市、総戸数44戸)が、1月より入居を開始したと発表した。
山梨県の旧音羽職員宿舎をリノベーションして利活用するプロジェクト。県が実施した「音羽職員宿舎(土地・建物)売却に係る公募型プロポーザル」で、両社が共同で企画提案を実施し、七保が売却事業者として選定された。
JR中央本線「甲府」駅から徒歩38分、車で10分に立地。敷地面積は約4,912平方メートル。鉄筋コンクリート造地上3階建てが1棟(延床面積約664平方メートル)と鉄筋コンクリート造地上4階建てが3棟(総延床面積約2,656平方メートル)、各棟に付随する倉庫棟が4棟、集会所で構成する。
七保と関連会社のリ・スタイルが事業主となり土地・建物を取得。リノベーションをして、貸主として賃貸事業を行なう。リノベるは、事業企画提案、リノベーションの設計・施工、運営マッチングを行なった。
七保は山梨県と、「子育て世帯への住環境の整備の促進に関する協定」を締結。子育て世帯向け賃貸住宅として運営していく。また、子育て拠点をはじめ、移住や二拠点居住者の山梨体験拠点、入居者や地域住民が交流する交流拠点としても活用する。
共用部は、住戸の1室を「みんなの部屋」とし、シェアキッチンやシェアリビング、図書コーナーを備えた共用スペースに改修。外部にはウッドデッキを設け、新設したイベント広場と接続し、一体的に使えるようにした。集会所だった別棟は、コミュニティラウンジに改修。ワークスペース等に利用できるようにした。倉庫の一部は、入居者がレンタル可能なアウトドア用品を保管する。住み込みのコミュニティマネージャーが常駐するほか、定期イベントも開催する。
専有面積は65.4平方メートル。間取りは3Kから2LDKに変更し、内装仕上げと住宅設備を一新した。賃料は7万円。