日鉄興和不動産(株)は24日、海外で開発され実証が進められているフィジカルAI清掃ロボット「Loki(ロキ)」(Loki Robotics社製・スイス)の国内実証を開始したと発表。AI・データ活用を推進する(株)JDSCとの取り組み。
オフィスビルをはじめとする商業用不動産では、ビルマネジメント人材の不足が深刻化している。特に作業負荷の高いトイレ等の水回り清掃の自動化ニーズが高まっており、海外では水圧式の水回り清掃ロボット等の普及が進んでいる。しかし日本のビル環境・清掃品質に見合う製品は少なく、国内ビル環境への適合検証と持続的な運用体制の構築が急務となっている。
こうした課題に対し、日鉄興和不動産グループとJDSC、ロボットの運用・遠隔オペレーションに知見を持つソフトバンクロボティクス(株)が共同で、フィジカルAIによる自律的な水回り清掃が可能なLokiを国内オフィスビルで実際に稼働させ、清掃品質、環境適合性の検証から運用方法の設計までの実証を一体的に推進することで合意。このほど実証実験を開始した。
実証の第一フェーズでは、日鉄興和不動産の自社オフィスビルに「Loki」を導入し、日本のビル環境・トイレ仕様への適合性や稼働オペレーション、遠隔運用体制を検証する。さらに、ロボットの検証結果を基に、日本のビル環境・清掃オペレーションへの適合に向けた段階的な運用設計を共同で策定していく。
役割は、日鉄興和不動産グループが実証フィールドの提供とビル運営側の要件・課題を提示し、JDSCが実証全体のリードとAI活用の知見に基づく運用設計・他施設への横展開を支援する。ソフトバンクロボティクスは、ロボットの調達、運用基盤の提供および遠隔オペレーション等を担当する。
検証結果を基に、稼働スケジュールや異常対応フロー、人とロボットの役割分担などの段階的な運用設計を共同で策定し、日鉄興和不動産が運営する他物件や国内他施設への横展開も検討していく考え。
