不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/8/22

分譲事業に経営資源を集中、利益回復を図る/エスグラントコーポ008年6月期決算説明会開催

 (株)エスグラントコーポレーションは22日、2008年6月期の決算説明会を開催した。

 当期(07年7月1日~08年6月30日)の連結経営成績は、売上高320億9,100万円(前年同期比▲14.9%)、営業利益13億200万円(同▲60.4%)、経常利益1億7,000万円(同▲92.8%)、当期純利益▲48億9,900万円。

 今期は流動化事業の不振に加え、期末在庫の全面的な評価の見直しによるたな卸資産評価損・減損損失35億円を含む特別損失41億9,500万円を計上した結果、最終赤字となった。

 併せて、09年6月期の経営方針・事業戦略について発表。不動産事業の再構築のため、コア事業である分譲事業および賃貸管理・仲介事業に経営資源を集中させ、利益の回復を図っていく方針。
 財務体質改善への取組みとしては、前期中から実施している保有物件の早期売却を推進し、借入金の返済、債務圧縮に努めていく。
 販管費については、08年6月期の下期より人件費や外注費を削減。そのほか、賃貸保証事業などを手がける(株)S-netを事業譲渡するなど、経営合理化への取組みも行なっている。

 説明会の席上、同社代表取締役社長兼CEOの杉本宏之氏は「“原点回帰”をテーマに、首都圏を中心としたワンルーム・コンパクトマンションの開発・分譲事業に経営資源を集中させていく。また、当社グループの主たる顧客層である個人投資家層への販売チャネルを、今後もさらに拡大させていきたい」と述べた。
 また、今年4月に資本業務提携を行なった(株)ユニマットホールディングおよび(株)ユニマット不動産と連携を深め、新たな取組みを行なっていくことも明らかにした。

 次期は、売上高203億6,600円、営業利益8億2,800万円、経常利益1億1,400万円、当期純利益1,900万円を見込んでいる。

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