不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2009/2/6

新規開業物件などが寄与するも増収減益/三井不動産09年3月期第3四半期決算

 三井不動産(株)は5日、2009年3月期第3四半期決算を発表した。

 当期(08年4月1日~12月31日)の連結売上高は9,435億3,700万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は1,258億8,500万円(同23.3%増)、経常利益は1,099億8,300万円(同17.9%増)、四半期純利益は529億2,800万円(同▲9.4%)となった。

 賃貸セグメントでは、今期に新規開業した「三井アウトレットパーク 入間」(埼玉県入間市)や「三井アウトレットパーク 仙台港」(仙台市宮城野区)、および前期に稼動した「グラントウキョウノースタワー」(東京都千代田区)などの通期稼動による収益が寄与。売上高3,983億2,100万円(前年同期比534億8,600万円増)、営業利益783億9,600万円(同107億5,700万円増)となった。

 分譲セグメントでは、個人顧客向け住宅分譲における計上戸数が2,913戸(▲647戸)と減少したものの、付加価値の高い都心物件が多数計上。 また、投資家向け分譲などでは、オフィスビルの売却などによるSPCからの分譲配当が収益に寄与。セグメント全体の売上高は1,989億1,300万円(同▲215億4,400万円)、営業利益は347億5,900万円(同114億600万円増)の減収増益。

 また、前年同期に固定資産売却による特別利益の計上があったことや、有価証券の評価減による特別損失を計上したため、全体では増収減益となった。

 記者説明会において同社経理部長・弘中 聡氏は「オフィスビル賃貸市場においては、景気の影響による大型テナントの退出により空室率が2.5%(前回1.3%)となったが、依然として低水準を継続できた」などと語った。

 通期については、現在の急激な事業環境の変化を踏まえ、前回発表時の見通しを修正。売上高1兆4,000億円(前回発表比▲1,000億円)、営業利益1,700億円(同▲200億円)、経常利益1,450億円(同▲200億円)、当期純利益700億円(同▲200億円)を見込んでいる。

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