不動産ニュース / 開発・分譲

2017/9/14

松阪屋上野店南館跡地に複合商業施設

複合商業施設「上野フロンティアタワー」外観

 J.フロント リテイリング(株)、(株)大丸松坂屋百貨店、(株)パルコは14日、松坂屋上野店南館跡地で共同開発している「松坂屋上野店南館建替計画(上野御徒町プロジェクト」)(東京都台東区)について、施設名称を「上野フロンティアタワー」とし、11月4日に商業施設を開業すると発表した。

 同施設は、東京メトロ銀座線「上野広小路」駅直結、JR線「御徒町」駅徒歩2分に位置。敷地面積約5,800平方メートル、延床面積約4万1,000平方メートル、地上鉄骨造地下鉄骨鉄筋コンクリート造・地下2階地上23階塔屋1階建て。「松坂屋上野店」は本館に加えて地下1階に出店、1~6階が「パルコ」、7~10階が「TOHOシネマズ」、12~22階がオフィスとなる。

 「上野松坂屋」は、婦人靴売り場を設置。観光案内所の機能も持たせ、地域の情報発信や物販・イベントを行なう「上野が、すき。ステーション」を開設する。「パルコ」は、“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれな大人のたまり場”をコンセプトに全68テナントから構成する「PARCO_ya」を新展開。うち、上野御徒町エリア初出店となる店舗は52テナント。台東区初のシネマコンプレックスとなる「TOHOシネマズ 上野」は、全8スクリーン・1,400席を用意。ハリウッドや日本の代表作品に加え、アニメファンからも支持される上映ラインナップを提供する。

 また、上階のオフィスフロア(事務所床面積約1万1,700平方メートル)は、上野のまちとスカイツリーが一望できるパノラマビューで、落ち着いたデザインと快適な執務環境を実現する最新のオフィススペックを備える。オフィスは満室での稼働となる。

 併せて、J.フロント リテイリングは、「上野フロンティアタワー」「松坂屋上野店本館」、大丸松坂屋百貨店が所有する周辺店舗などを総称し「シタマチ.フロント」と名付け、エリアの魅力や新たな下町文化を発信していく。同施設の開業を機にまちびらきを行なう。

 14日会見したJ.フロント リテイリングの取締役兼代表執行役社長・山本良一氏は「まちは生態系のようなもの。さまざまな施設に人が集いまちは成長する。同施設が開業することにより、新たな来街者を呼び込み、活力あるまちづくりの起爆剤としたい。今までとは違ったヒト・コト・モトとの出会いが、新たなにぎわいにつながることを願いたい」などと話した。

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