不動産ニュース / 仲介・管理

2017/11/16

不動産業・大家業の両経験を参加者と共有

稲木氏がオーナー・不動産業で実践している
入居者サービス等の内容を紹介

 賃貸UP-DATE実行委員会は15日、第7回となる「大家さん発表会」をビューノプラザ川崎(川崎市幸区)で開催。不動産会社に勤務する賃貸住宅オーナーである稲木一幸氏が、「選ばれる不動産屋さん、大家さんになるために」をテーマに、自身の取り組みや思いなどを語った。

 稲木氏は、カーディーラーでの勤務を経て2011年に地場の仲介・管理業をメインに展開する不動産会社に転職。営業などの経験を経て、現在は賃貸物件の仕入れを担当している。また14年には新築賃貸物件のオーナーとなり、両方の立場から得られた経験・知識を、不動産業・オーナー業の両方で生かしている。

  稲木氏は、「オーナーには”目配り””気配り””思いやり”が求められる」との信念から、オーナーとしては、入居者との挨拶を日常化し、コミュニケーションを促進。やや散らかった印象であった共用部の道具置きスペースにDIYにより物置を作成することで、見た目の印象改善と共にDIYによる建物への愛着増進効果について実感できたといった体験談などを語った。また、クリスマスプレゼントや年に1回のエアコンクリーニングプレゼントなど入居者に喜んでもらうための策も考案・実践していることを発表した。

 一方でそうしたオーナーとしての経験を元に勤務先の不動産会社にさまざまな提案を行ない、契約における定期借家制度の導入や入居者募集中物件でのホームステージングの実施などを実現。今後も自社の管理業をより良いものにしていくための取り組みを続けていく考えを述べた。

  出席者からは、「自分の所有する物件を仲介会社に紹介してもらえるようにするにはどのようなことをしたら効果があるか?」「自分で物件紹介サイトなどに登録するための方法は?」など、鋭い質問が寄せられた。

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