不動産ニュース / 団体・グループ

2017/12/20

マンション大規模改修、設計者団体が設立

貴船
「さらなる業務高度化のための大きな一歩」と語る代表理事の貴船氏

 マンションの大規模修繕における設計者の団体として11月9日に設立した(一社)マンション改修設計コンサルタント協会(MCA)が20日、設立発表会を行なった。同日、1回目の理事会を開催し、本格的に業務を開始した。

 全国でマンションストックが蓄積し改修工事の必要性が高まる中、社会課題であるマンション改修設計コンサルタント業界の育成・健全化を図るのが目的。20日時点の会員数は、設計事務所など30社。代表理事は、(株)翔設計代表取締役の貴船美彦氏が就任した。

 設立発表会で貴船氏は「マンションストックが増え続ける中で、大規模修繕におけるコンサルタント業務は、さらなる高度化や価格・技術的な標準化が課題。これまでは設計を手掛ける各社の自助努力によって対応してきたが、さまざまな会社が集まって『業界』にならなければさらなる高度化は果たせない。当協会の設立は大きな一歩だ」などと語った。

 今後は、業界の発展に向けた啓発活動や業務標準化、コンサルタント業務従事者への教育・資格創設などに取り組んでいく。まずは、標準契約書や標準費用、技術教育などの委員会を設置して検討を進める。「来夏ごろまでにはなんらかの成果を出したい」(貴船氏)。

 マンションストックをめぐる動きの中で、管理組合団体、管理会社団体、コンサル団体、施工者団体が「マンション関係団体連絡協議会」を11月に設立。その一方で設計会社には全国組織がなく、その重要性が指摘されていた。同協会では今後、全国での支部開設など全国団体化への体制整備を図っていく。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

大規模修繕

分譲マンションの性能を維持し老朽化を防止するために、計画的に行なわれる修繕であって、多額の費用を要する修繕のことである(これに対して多額の費用を要しない計画的な修繕は「小規模修繕」という)。 具体的...

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年11月号
 “令和的”不動産店舗って?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/10/5

「月刊不動産流通2024年11月号」発売中!

「月刊不動産流通2024年11月号」好評発売中です。

特集は、「働く、集う、楽しむ。“令和的”不動産店舗 」。コロナ禍やDXの推進等も契機となり、私達の働き方は大きく変わりました。そうした中、これまで以上に集まりたいと感じるオフィス・店舗の整備に注力する企業も見られます。今回は、外観や内装のデザインなど趣向を凝らし、ユーザーやスタッフが集いたくなる店舗運営に取り組む不動産会社を取材しました。

実務に役立つ連載コーナーも豊富に掲載しています。noteでの試し読みも♪