不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2018/2/6

不動産信託や担保融資事業に参入/ハウスドゥ

 (株)ハウスドゥは5日、2018年6月期第2四半期決算(連結)を発表。記者会見した。

 当期(17年7月1日~12月31日)の連結業績は、売上高95億3,200万円(前年同期比11.1%増)、営業利益8億8,800万円(同38.7%増)、経常利益7億7,800万円(同40.9%増)、当期純利益5億100万円(同40.3%増)と、過去最高益となった。

 フランチャイズ事業は、加盟店の積み上げに注力し、新規の加盟契約が63件、開店店舗数が65店舗だった結果、累計の加盟契約数が501件、開店店舗数は415店舗となった。売上高12億3,700万円(同16.3%増)、セグメント利益7億3,600万円(同21.9%増)に。同社代表取締役社長CEOの安藤正弘氏は「500店舗突破し優良顧客からの引き合いも多数あるなど、加盟状況は好調である」とコメントした。

 ハウス・リースバック事業は、前期に大型売却案件があった関係で、売上高10億2,600万円(同18.9%減)、セグメント利益1億1,700万円(同42.1%減)と、減収減益となったものの、142物件を取得し、当期末時点の保有件数は626件(同259件増)、保有総額は89億円(同47.3%増)となるなど、事業進捗は好調だった。

 不動産金融事業は、17年10月にリバースモーゲージ事業をスタート。担保融資とリバースモーゲージ保証合計で88件、担保融資残高32億円となり、売上高2億500万円(同174.5%増)、セグメント利益5,000万円(同61.0%増)。不動産売買事業は、売上高45億8,900万円(同22.1%増)、セグメント利益4億7,300万円(同127.3%増)。

 今後の成長戦略では、ストック型収益事業への注力を継続。フランチャイズ事業は、1月にスタートした賃貸ブランド「RENT DO!」の加盟店獲得に注力。空室の時間貸し提案等をオーナーへの目玉商品として提案していく。現在は、既存加盟店を含め30~50企業が加盟を検討している状況。
 ハウス・リースバック事業では、引き続きストックを積み増す方針。ファンド組成を行ない、保有物件をオフバランス化していきたい考え。同事業の延長で、好立地の住宅等の小規模不動産を対象とした不動産信託事業、保有不動産を担保に一定枠内で自由にお金の出し入れが可能となる融資制度「ハウスドゥ!BANK」構想も実現に向けて進めていく。
 また、人材面では、成功報酬を基本とした仲介営業のエージェント登録制度をスタート。積極的に募集する。1月の第1回説明会開催以降5人ほどが契約を結んでいる。優良企業を対象としたM&Aも積極的に行なっていく。

 通期予想は変更なく、売上高171億4,600万円、営業利益16億300万円、経常利益14億円、当期純利益9億2,000万円を見込む。

この記事の用語

リースバック

不動産を売却し、その買い主から当該不動産を賃借する方法。英語のLeaseback。

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