不動産ニュース / 仲介・管理

2018/4/17

千葉市の団地を子育て向けにリノベ/UR

玄関は物置を撤去し、広いたたきに。ベビーカーやおもちゃなどを置ける広さを確保

 (独)都市再生機構(UR)は、千葉幸町団地(千葉市美浜区、4,287戸、1969年管理開始)にて、子育て世帯向けにリノベーションした住戸を用意、19日より入居者募集を開始する。

 URでは、同団地にて地域医療福祉拠点化を進めており、高齢者に向けてリフォームを施した住戸の整備や特別養護老人ホームの誘致、コミュニティカフェの開設、管理サービス事務所への生活支援アドバイザーの配置等高齢者対応を進めてきた。ミクストコミュニティ形成の観点から、子育て世帯の支援についても検討、中層階段住戸へのエレベーターの設置に併せて、子育て世帯向けに住戸をリノベーションして賃貸することを決定した。

 子育て中のUR職員5人がミーティングを重ねてプランを決定。「赤ちゃんとシンプルに暮らす」をコンセプトに、40平方メートルの2DKを1DKの間取りに変更。玄関は物置を撤去して広い土間とし、ベビーカーも置ける広さを確保した。壁には有孔ボードを設置し、上着や荷物などをかけられるようにしている。

 和室の畳は防カビ・防ダニ効果の高い樹脂畳に入れ替え、キッチンは料理中も子供を見守ることのできるよう対面式に変更した。

 コンロの裏側は、マグネットがつくボードに変更。幼稚園や学校からの手紙をマグネットで貼ることもできる。また洗面所入口にはチョークボードになる壁紙を貼り、絵を描いたりメッセージをやりとりすることができるようにした。

 ソフト面では、団地周辺の生活利便施設はや商業、子育て支援施設などを掲載した「親子でおでかけマップ」、診療所や病院を掲載した「お医者さんマップ」を作成。子育てしている人が知っていると役に立つ行政発行のパンフレットなどと共にファイルに入れて、入居者にプレゼントする予定。

 今回募集するのは2戸で、家賃は5万3,200円と5万2,800円。反響を見ながら今後も子育て世帯向けへのリノベーションを進めていく予定という。

洗面所入口はチョークボードに。絵を描いたりメッセージをやりとりすることができる
中層エレベーターが設置され、ベビーカーでも移動しやすくなったことから、子育て世帯向け住戸化を決定

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