不動産ニュース / ハウジング

2018/5/29

地所ホーム、最大8mのコーナー部を実現

「3Dティンバーフレーム」を採用したコーナー開口

 三菱地所ホーム(株)は28日、3次元の木質ラーメンフレーム「3Dティンバーフレーム」を開発したと発表した。

 従来の一般的な2×4工法で建物外周コーナー部の連続開口とする場合、開口幅は4m以下、もしくは4m超の場合は、コーナー部に90cm以上の耐力壁を設置する必要があった。

 この度、開発した「3Dティンバーフレーム」は、プレカット集成材からなる2対の壁柱と梁、隅柱を専用金物で組み合わせたもの。耐力壁上に配置することで、水平重荷を壁柱が支え、また、鉛直重荷をラーメン架構が受けとめることで、高い耐震性と耐久性を維持しながら、最大8mのコーナー部連続両面大開口を設けることが可能となった。

 また同日、建築とグリーンを一体として考える空間デザイン「ボタニカル リラクゼーション」を発表。植物の持つ力を暮らしの中に取り込み、心身ともにリラックスできる健康的で豊かなライフスタイルの実現を目指すもので、建築計画の際に後回しになりがちなインテリアグリーンを、顧客のライフスタイルや感性を考慮し、初期段階からデザイン。グリーンと建物が融合した住空間を提供する。
 植物を取り入れたグリーンニッチやベンチ、シェルフといったオプションパーツも用意している。

 同日開催した記者発表会において、同社代表取締役社長の加藤博文氏は「今後、消費税増税などにより市況に変動が生じる可能性もある。当社としては大きな影響が出ないよう、さまざまな商品を打ち出すことで、マーケットや顧客の要望に応じていきたい」と話した。

 「3Dティンバーフレーム」、「ボタニカル リラクゼーション」ともに、6月2日にリニューアルオープンする「浜田山ホームギャラリー」(東京都杉並区)にて体験することができる。

「ボタニカル リラクゼーション」を取り入れた室内イメージ

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

ラーメン構造(建築学上の~)

柱・梁という部材同士が剛接合され、水平方向の外力などに対抗できる強い骨組を形成しているような建築構造のことを、建築学では「ラーメン構造」と呼んでいる。「ラーメン」とは「枠」という意味である。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。