不動産ニュース / 開発・分譲

2018/7/10

竹芝再開発、首都高上に歩行者デッキを架設

事前に組み立てられたデッキを吊り上げる
首都高速を通行止めにして、デッキを架設

 東急不動産(株)と鹿島建設(株)が共同開発する「(仮称)竹芝地区開発計画」の一環として進められているJR「浜松町」駅と竹芝ふ頭間の歩行者デッキのうち、最大の難工事となる首都高速都心環状線上の架設工事が、7~8日深夜にかけ行なわれた。

 同プロジェクトは、東京都の「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の一つで、敷地面積約1万5,600平方メートルの都有地を、約70年間の定期借地として借り受け、業務棟(A街区)と住宅棟(B街区)からなる国際ビジネス拠点を創出する。全体延床面積は約20万平方メートル。

 「浜松町」駅から同地区までは約500mあるが、現在は狭い歩道でしかアプローチできず、終日交通量の多い海岸通りを渡らなければならない。そこで、「浜松町」駅からゆりかもめ「竹芝」駅・竹芝ふ頭までバリアフリーアクセスできる歩行者デッキ700mを同時整備。両エリアの往来の活発化を図るもの。2020年5月の完成後、「浜松町」駅から再開発地までの500mは都に譲渡する。

 今回の工事は、海岸通りの上を走る首都高速のさらに上に、デッキを架けるもの。架設したデッキは、長さ22.3m、重量55トン。7日22時~8日5時まで首都高速を通行止めにして、あらかじめ組立られていたデッキを吊り上げ、40分ほどかけて架設した。

 工事にあたり会見した東急不動産都市事業本部ビル事業部グループリーダー兼(一社)竹芝エリアマネジメント事務局長の田中敦典氏は「海岸通りは交通量が多く信号待ちが長いため、浜松町からのにぎわいが分断されていた。デッキを整備することで歩行者の安全確保とにぎわいを創出し、エリアの活性化につなげていきたい」と話した。

架設が終了したデッキ。完成すれば、浜松町駅から竹芝エリアまでがバリアフリーアクセスとなる

この記事の用語

都市再生特別地区

都市計画において、用途地域等の規制の適用を除外して自由度の高い計画を定めることのできる制度、またはこの制度によって指定された区域をいう。 この制度は、都市再生を図るための措置の一つで、その対象となる...

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