不動産ニュース / ハウジング

2018/12/17

タウンマネジメント専門会社を設立/積水化学工業

タウンマネジメント事業のブランド名「TOWNTO」(タウント)

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは17日、タウンマネジメントを専業とした新会社「セキスイタウンマネジメント(株)」を1月4日に設立すると発表した。

 セキスイハイムグループでは、大容量太陽光発電システム、蓄電池、HEMSを搭載し、各住戸の設備充実を図ると共に、「まちづくりガイドライン」の作成など、独自のまちづくり手法を導入した分譲事業強化策「スマートハイムシティ・プロジェクト」を進めてきた。
 今回は、新会社を設立すると共に、新たにソフト面でのサービスを導入して、タウンマネジメントへの取り組みを開始。最新IoT技術を活用して、家やまち、人がつながるさまざまなサービスを開発・提供することで、サステナブル・タウンのスキーム創成に取り組む。

 タウンマネジメント事業は、セキスイハイムグループが展開する分譲地に、「TOWNTO」(タウント)というブランド名で展開。第1弾は、戸建住宅分譲(約130戸)などの開発が進められている、埼玉県朝霞市根岸台の分譲地「SEKISUI Safe&Sound Project」(2020年完工・まちびらき予定)で開始する。

 同分譲地には、同社と(株)Secual(セキュアル)(東京都渋谷区、代表取締役CEO:菊池正和氏)が共同開発したスマートタウン向け統合サービス「NiSUMU」(ニスム)を搭載。各住戸、分譲地内に設置されたスマートセンサーやスマート街灯などのIoTデバイス・センシングデバイスを使い、まちの防犯防災情報の一括管理や、回覧板の電子化を行なう。さらに、デバイスで収集した情報を活用し分譲地内の見守りを行なう「分譲管理(セキュリティ機能を含む)」、住民向けSNSを活用してイベントやタウン住民情報の発信、イベントやサークルの運営を支援する「コミュニティ支援」、家事代行サービスや移動販売サービスといった生活サービスの提供といった「ライフサポート」を実施する。

 順次全国に展開し、21年度までに1,000戸の管理を目指す。

 なお、タウンマネジメントを含む分譲事業強化のため、同社住宅カンパニー内にまちづくり事業推進部、分譲推進部を1月1日より新設する。

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タウンマネジメント

住民・事業主・地権者等が主体的にまちづくりに取り組む手法。明確な定義はないが、まちづくりをテーマにしていること、ハードとソフトを組み合わせた取り組みであること、住民や事業主が主体となって進めることが特徴である。

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