不動産ニュース / 開発・分譲

2019/5/23

茅場町駅直結の再開発ビルの名称決定

「KABUTO ONE」完成予想図

 平和不動産(株)は21日、山種不動産(株)、ちばぎん証券(株)と共同で進めている「(仮称)日本橋兜町7地区開発計画」(東京都中央区)を着工。建物名称を「KABUTO ONE」に決定した。

 東京メトロ「茅場町」駅に直結、敷地面積約3,345平方メートルの再開発プロジェクト。建物は地上15階地下2階建て、地上部分が鉄骨造で地下部分は鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、中間層免震構造を採用した。延床面積は3万9,170平方メートル。竣工後はオフィス、店舗、ホール・カンファレンス等の金融貢献施設で構成する予定。

 建物の外観は、高さ100尺(約31m)の位置に表情線を描き、大手町・日本橋エリアから兜町に連なる金融軸としての連続性を表現。永代通り沿いの都市景観にも貢献する。4つの街区を再編・統合しており、貫通通路や歩道状空地を整備するなど、地域の回遊性向上にも寄与する。

 地下1階と地上1階は飲食店舗を中心に店舗を誘致、地上2階にオフィスエントランスを配置する。地上3階に投資家と企業の対話交流促進拠点となるライブラリー・ラウンジ、4階に500人規模のホールや複数のカンファレンスを整備する。地上6階以上がオフィスで、基準階専有面積は茅場町エリアでは最大級の約1,898平方メートルとなる。

 このほか、防災機能の強化やBCP対策支援として、専門技術者が不在でも地震直後に建物損傷状況を判定できるシステムを導入したほか、72時間運転可能な非常用発電機なども導入する。

 2021年6月に部分竣工し翌7月に開業。23年2月に全体の工事が完了する予定。

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