(公社)神奈川県宅地建物取引業協会は1日、神奈川県不動産会館(横浜市中区)で通常総会を開催。改選期に伴い、理事の選任を行なった。
新会長には、副会長(横須賀三浦支部、(有)セントラルホームズ(神奈川県横須賀市)代表取締役)の草間時彦(くさま・ときひこ)氏が就任した。3期にわたって会長を務めた坂本 久氏は、退任にあたり2018年度より務める(公社)全国宅地建物取引業協会連合会会長に専念する旨を表明した。
草間新会長は「コロナ禍での就任で、重責に身が引き締まる思い。まずは、会員、役員、職員の皆さんの命や健康を守ることを第一に考え、安全を確保し協会運営を行なっていく。新しい生活様式の内容や業界団体向けのガイドラインを基盤に、当協会版の感染防止対策ガイドラインを早急に作成したい」などと挨拶した。3密やクラスター発生を回避するため、大規模なイベントについては縮小、延期、中止を含め慎重に対応していくとした。会議や研修会についてもWeb活用を推進し、外部接触の機会を極力減少させる方針。
20年度事業については、「全宅連安心R住宅」制度や「全国版空き家・空き地バンク」のさらなる活用、改正民法に係る書式変更などの周知徹底、法令や税制の制定などの正確な情報共有などを推進。従事者向けの講習・セミナーなどはコロナの状況を踏まえ、適切に開催。「IT重説」の普及・啓発に努める。会員増強に向けては、「神奈川宅建ビジネススクール」の開講、青年部会連絡会の設立などを行なう。また、ホームページをリニューアルしモバイル端末にも対応させ、消費者向けの訴求力を高める方針。
草間氏は「社会情勢の変化を踏まえたデジタル化を進め、事業の効率化や経費の削減などを実現したい。どのような方法で行なっていくことができるのか、会員の皆さんの協力のもと知恵をしぼり、工夫していきたい」と話した。