東急不動産(株)と鹿島建設(株)は30日、共同開発を進める「東京ポートシティ竹芝」(東京都港区)のレジデンスタワー(総戸数262戸)を竣工した。
「東京ポートシティ竹芝」は、約1万5,591平方メートルの敷地にオフィスタワー、レジデンスタワーを開発し国際ビジネス拠点を創出する、国家戦略特別区域計画の特定事業。
レジデンスタワーは敷地面積約3,434平方メートル。鉄筋コンクリート造地上18階建て、延床面積1万9,357平方メートル。2~4階はシェアハウス(44戸、ワンルーム~1LDK、14万3,000円~17万8,000円)、5~8階はサービスアパートメント(80戸、ワンルーム~2LDK、27万5,000円~78万円)、9~18階は賃貸住宅(138戸、1K~2LDK、19万1,000円~72万6,000円)で構成する。
東急不動産グループの企業がコラボレーションして開発した共用部が特徴で、(株)東急スポーツオアシスの商品が利用できるフィットネスルームを設置。さらにシェアハウスの入居者向けに、(株)東急ハンズプロデュースのDIYルーム、東急不動産が推進する緑共生型のオフィス提案「Green Work Style」を反映したワークラウンジも備える。
また、そうした共用部の混雑状況確認や自宅内の家電の操作等が行なえる専用アプリや、顔認証でロックを解除しエントランスから自宅までタッチレスで行き来できるスマートロックを導入するなど、スマートライフを提案する。
そのほか、1階には保育所も備え、共働き世帯をサポートする。
20年2月21日に入居者募集を開始している。
なお、同日、オフィスタワーの開業日も発表。9月14日に決定した。
オフィスタワーは、敷地面積約1万2,156平方メートル。鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地上40階地下2階建て。9~39階のオフィスフロアにはソフトバンク(株)の本社や同社グループ、WeWorkJapan合同会社が入居。8階以下は、東急不動産が手掛けるシェアオフィス「Bisiness-Airport」や、500人を収容するイベントスペース、飲食店を中心とした商業エリア等で構成する。
スマートビルとして開発しており、各所にさまざまなデータを集めるセンシングデバイスを設置。飲食店舗等の混雑状況を、同ビルで働くワーカーにはアプリで、来訪者にはビル内に点在するデジタルサイネージで配信する。また、施設利用者のデータは、テナントのマーケティングサポートにも活用。売上や在庫管理最適化に向けた予測を提供する。