不動産ニュース / 開発・分譲

2020/10/9

千葉・柏の大規模M、販売が好調/中央住宅

「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」外観イメージ
コミュニティホール完成イメージ

 ポラスグループの(株)中央住宅は9日、「ルピアグランデ柏 ココロリゾート」(千葉県柏市、総戸数196戸)の販売状況を発表。販売開始から3ヵ月で100戸達成と好調であることを明らかにした。

 敷地面積8,142.75平方メートル、JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏」駅徒歩15分に立地。公務員住宅跡地を(株)長谷工コーポレーションが落札し、中央住宅に売却した。建売住宅「マインドスクェア柏 ココロリゾート」(全19棟)との複合開発として進めている。戸建て区画は2019年12月に販売開始し、3ヵ月で完売。20年3月に完成し入居も開始している。同社単独としては初の複合開発事業となる。マンションの設計・施工は長谷工コーポレーション、販売は(株)長谷工アーベスト、管理は(株)長谷工コミュニティに委託している。

 延床面積1万5,609.50平方メートル、鉄筋コンクリート造地上13階建て。柏市と姉妹都市であるカリフォルニア州トーランス市をヒントに、「西海岸リゾート」をテーマとしたホテルライクな外観デザイン、ヤシの木等の植栽などを採用した。

 共用部として、コミュニティホール(集会所)を設置。オープンキッチンやキッズスペース、シェアブックコーナーを設ける。戸建て区画との境界近くに設置することで、戸建て居住者との交流も促進したい考え。防災グッズも備え、緊急時には避難所の機能も持たせる。そのほか、ラウンジや子供が水遊びなどできるアクアパークなど、家族で楽しめる空間を設ける。

 専有部は、キッチンとカウンター、テーブルを一体型とし、キッチンに立ちながら部屋を見渡せる設計とした同社オリジナルの「ピアキッチン」を全住戸のうち45%に標準搭載。「オリジナル食器棚」「布団クローゼット」「シューズインクローゼット」も取り入れるなど収納スペースも確保した。専有面積は70.06~86.79平方メートル。間取りは3LDK・4LDK。

 販売価格は2,498万~4,698万円。購入者層は、20歳代後半~40歳代前半で、柏市内からを中心に近隣エリアからの住み替えが大半。職業は会社員や公務員で、共働き世帯は4割強を占めた。「近隣に大型商業施設が多くあること」「手頃な価格帯にもかかわらずキッチンなどの水回り設備のグレードや収納力が高いこと」などが評価されている。

 竣工は21年8月中旬、入居開始は同年9月中旬を予定。

 中央住宅は、今後マンション開発にも注力していくとしており、複数プロジェクトを進行中。千葉県船橋市で商業施設、戸建住宅との複合開発を進めているほか、同県習志野市では、浴室にこだわるなど「睡眠」をテーマとしたマンションを開発していく。そのほか用地仕入れも順調に進めている状況。「コロナ禍における感染予防につながる設備やテレワークスペースなども含め、時代のニーズを合った企画を行なっていきたい」(同社マインドスクェア事業部取締役事業部長・金児正治氏)。

「ピアキッチン」を搭載したモデルルーム(3LDK、73.45平方メートル)
大容量な「シューズインクローゼット」

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