西日本鉄道(株)は12日、推進する「福ビル街区建替プロジェクト(仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト」(福岡市中央区)を計画変更したと発表。感染症対応、環境負荷低減をはじめ、BCP対応の強化、LGBTに対応したユニバーサルデザインの推進など、外部環境の変化に対応し、国内最高水準の大型複合ビルを目指す。
同プロジェクトは、古くなった3棟のビルを、商業施設(賃貸可能面積約1万6,000平方メートル)、オフィス(同約4万9,000平方メートル)、ホテル(客室数約40室)、カンファレンスなどで構成する複合ビルに建て替えるもの。
建て替え後のビルは、敷地面積約8,600平方メートル、延面積約14万5,000平方メートル、地上19階地下4階建て。
オフィスフロア基準階面積を計画変更前の約1,300坪から約1,400坪へと拡大。天井高3mの西日本最大規模となる大規模無柱空間を実現し、フレキシブルで効率的なレイアウトを可能にした。
感染症対策として、オフィス全フロアに天候や騒音に左右されず自然換気が可能なダブルスキンを採用。非接触エレベーターシステムを導入した。また、環境負荷低減として、BEMSによる照明・空調等の制御を行なうほか、省エネ効果のあるCO2除去デシカント空調機を国内初採用。外資系企業の誘致に有効な国際的環境性能評価「LEED認証」取得を目指す。ユニバーサルデザインの推進としては、男女による色分けを行なわないジェンダーレスのカラーデザインを採用する。
着工は2022年1月、竣工は24年12月末、オープンは24年度内の予定。