不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/3/9

パフォーマンスが高い層、仕事場所の種類が多い傾向

 野村不動産(株)は9日、テレワーク時代における「個人のパフォーマンス向上因子」に関する調査研究結果を公表した。

 同社は企業や有識者とのパートナーシップのもと、新しいオフィスの在り方や価値についての調査研究を実施する「HUMAN FIRST(ヒューマンファースト)研究所」の活動を行なっており、同調査はその一環。法政大学経営学部の永山 晋准教授の協力のもと、企業や個人が持続的に発展するうえで重要となる「パフォーマンス」を向上する要因等について調べた。調査対象はチームで仕事をしている1都3県居住のビジネスパーソン3,091人。2021年1月25・26日に、インターネットで実施した。

 同調査における「パフォーマンス」とは、「エンゲージメント」「ウェルビーイング」「クリエイティビティ」に関する設問項目の回答を点数化し、それら3つの指標を標準化後に平均値を取ったもの。

 個人環境や組織環境に関する要素と、パフォーマンスとの相関関係を分析。パフォーマンスにプラスの影響を与える要因のトップは「組織の創造性環境要因(組織体制、マネジメント体制等、創造性を発揮する上で必要な環境が整っているか)」。「チームの仕事のパフォーマンス」、「仕事で利用する場所の種類」が続いた。一方、「在宅の頻度」は影響度が0に近しいことが分かった。

 また、パフォーマンスが高い層は、「仕事で利用する場所の種類が多い」という結果に。上位25%のパフォーマンス層では、3種類以上のワークプレイスを持つ人が4割に上り、明確な目的意識を持ち、目的に応じてワークプレイスを使い分けていることが分かった。また、「よく移動する」こともパフォーマンス層の特徴であり、特に社内移動がパフォーマンスにプラスの影響を与えることが分かった。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。