不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/4/14

過去最高の売上高達成も減益/アズ企画21年2月期

 (株)アズ企画設計は14日、2021年2月期決算(非連結)と今後の経営戦略に関する説明会をWeb開催した。

 当期(20年3月1日~21年2月28日)は、売上高75億4,400万円(前期比36.9%増)、営業利益4,300万円(同49.5%減)、経常利益100万円(同97.9%減)、当期純利益1,000万円(同21.5%減)。主力の販売事業が大きく伸び、創業以来の最高売上高を達成するも、新型コロナウイルスの影響で賃貸事業の利益が大幅に減り、減益となった。

 不動産販売事業では、レジデンス8棟、ビル4棟、区分店舗・事務所2件、店舗付きレジデンス1棟、開発分譲地1件を売却。緊急事態宣言下で、4~6月頃の営業活動に滞りがあり、売却件数は減少したが、販売価格の水準を上げたことで売上高を大きく伸ばした。売上高は68億900万円(同46.2%増)、セグメント利益は3億3,100万円(同31.4%増)となった。
 不動産賃貸事業については、コロナ禍で民泊の売り上げ・利益が大幅に減少。損失を計上した(対象施設は撤退済み)。また、4月オープンの施設の初期費用を計上したことで、損失がさらに拡大。東北ホテルの稼働率低下、サブリース物件のリーシング不調等もあり、セグメントで営業損失を計上した。売上高は5億7,500万円(同19.8%減)、セグメント損失は9,900万円(前年同期:セグメント利益5,800万円)。

 株主還元については、自己資本比率30%以上で配当実施を検討する。ただし、財務基盤が盤石といえないことから、当面は内部留保とする方針。

 同社代表取締役社長の松本俊人氏は、今後の営業戦略の柱として(1)取扱物件の多様化・大型化、(2)不動産の小口化、(3)不動産エージェントの活用を掲げた。(1)では金融機関の融資厳格化対策として、取り扱いの中心を3億円以上のレジデンスへ変更。第二種金融商品取引業の登録が完了したことにより、不動産信託受益権化した大型・高価格帯の1棟レジデンスやビルの取り扱っていくとした。また、(2)の不動産小口化商品の提案により、これまでとは異なる属性の投資家に訴求していく方針。(3)については、「昨年9月、ケラー・ウィリアムズ・ジャパンとの業務提携に合意し、ケラー・ウィリアムズ・アズ(KWAZ)を開設した。従来持ち得なかった情報ルートを確保し、不動産売買仲介からビジネスの機会を増やしていきたい」と話した。

 次期は、販売事業の拡大を軌道に乗せ、売上高94億9,100万円、営業利益2億3,100万円、経常利益1億6,200万円、当期純利益1億1,200万円の増収増益を見込む。

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不動産小口化商品

不動産の所有権を多数の持分権に分割(小口化)した金融商品をいう。不動産の流動化手法の一つとして活用されている。

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