不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/3

中規模新築オフィス・商業ビルの新ブランド/コスモスイニシア

奥行き約3mの大型テラス使用イメージ。5フロアで隅田川に面して設置している
適度に体を動かしながら休息できる屋上のフィットネス空間

 (株)コスモスイニシアは3日、中規模の新築オフィス・商業ビルの新ブランド「cross-c bldg.(クロスシービル)」を展開すると発表。同日、4月20日に竣工した第1弾オフィスビル「クロスシー東日本橋ビル」(東京都中央区)を報道陣に公開した。

 「クロスシービル」は、ニーズの変化に応じた「ビルの在り方(役割)」を見直し、新たな価値創造の場を追求。つながる“場”をコンセプトに、オフィスにおいては、快適性・機能性を備えたオフィス空間や働く人同士のつながり、円滑なコミュニケーションや豊かな発想を創造することを、商業ビルにおいてはワーカーと来街者、地域住民等がつながるような場を提供することを目指す。

 第1弾の東日本橋は、都営浅草線「東日本橋」駅、JR「馬喰町」駅より徒歩4分に立地。敷地面積約455平方メートル、延床面積約2,438平方メートル、鉄骨造地上8階建て。

 1フロア1社貸しで、基準階面積は約278平方メートル(約84坪)。「こころtoからだファースト」をコンセプトに、1階以外のフロアは大型テラス付き、屋上にフィットネス空間を設け、開放的で健康的な働く場を提案する。デザイン監修は、デザインと戦略立案のプロフェッショナル集団を標ぼうする(株)Kenma(東京都新宿区、代表:今井裕平氏)を起用した。

 大型テラスは、ミーティングやワークスペースとしての利用も想定し、幅約8m、奥行き約3m、面積約24平方メートルを確保(2、4階除く)。屋上のフィットネス空間は、雲梯やハンモック、平均台など適度に体を動かしながら休息できるアクティブレスト仕様の空間を創出した。

 1~3階は、天井高約3.4mを確保し、天井材には、廃材が減らせるよう型枠材と仕上げ材を兼ねた天然木を採用。フロアごとにトドマツ・カラマツ・スギと変化を付け、木の香りが感じられる空間を演出した。エントランスホールにもウッド調の素材を用い、壁にはファブリック素材の円形パネルを設置して、寄りかかって一息つける空間に。イベントなどにも活用可能とした。

 賃料は、坪単価2万円弱から。リーシング開始から間もない段階ながら、中小企業ほか大企業の支店、1棟貸しなどの複数の問い合わせを得ている。将来的には、リーシングが進んだ段階での売却を想定する。

 同ブランドの今後については、都心部を中心に展開。現在、オフィスビルは末広町(東京都千代田区)および神泉(東京都渋谷区)、商業ビルは豊洲(東京都江東区)および成城学園前(東京都世田谷区)での計画を進めている。

外観。白を基調にスクエアとサークル状のデザインを調和させた
オフィスフロア基準階イメージ

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