(株)東急百貨店は、「渋谷 東急フードショー」(東京都渋谷区)のグランドオープンを10日に控え、8日に報道陣へ内部を公開した。
同社の強みである食料品販売の基幹店舗として全面改装。「スイーツゾーン」(渋谷マークシティ1階)を6月1日に先行オープンし、7月10日に「生鮮・グローサリーゾーン」(同地下1階、2020年9月に一部開業)と、渋谷地下街エリア(しぶちか)内の「デリゾーン」をオープンし、全面開業となる。
「渋谷ローカライズ」をコンセプトとし、恵比寿の生キャラメルシフォンケーキ専門店「MERCER bis」や、三軒茶屋のコーヒー専門店「OBSCURA COFFEE ROASTERS」など、渋谷近隣や各路線沿線で人気・実績のあるショップを誘致。乗降客や近隣住民、オフィスワーカーなどの顧客ニーズに対応した。店舗数は、3つのゾーンで合計104店舗。
8日に会見した同社食品統括部第一食品部長の薮崎 祟氏は、「渋谷を足元商圏とする50~60歳代の従来型顧客のみならず、仕事と家庭、趣味の両立などワークライフバランスを重視する25~40歳代を次世代の常連客として取り込んでいきたい」等と語った。
なお、同施設の開業をもって、「東急フードショーエッジ」(渋谷スクランブルスクエア1階)、「東横のれん街」(渋谷ヒカリエShinQs 地下2・3階)の3拠点合計約240店舗、売り場面積9,710平方メートルの「食の一大マーケット」が完成。年間売上250億円の達成を目指す。また、21年度中に3施設共通のモバイルオーダーアプリの試験運用を開始、22年の稼働を予定する。