不動産ニュース / その他

2021/9/2

森ビル、仮想空間内で火災時初動訓練を実施

「現場対応の初動訓練」デモ。モニターに映し出されている仮想空間で、散水栓を用いた消化活動を行なっている様子

 森ビル(株)は1日、独自開発した最新のVR技術を活用した「火災時初動訓練VRシミュレーター」を報道陣に公開した。

 「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」を想定した仮想空間内で、「現場対応の初動訓練」「防災センター内での初動訓練」ができ、訓練者は実際に火災報知機を鳴らしたり、燃え上がる炎の前で消火訓練をすることができる。

 これまで、テナントが入居する稼働中のオフィスやレジデンスでは、火災発生現場の再現や、大規模かつ本格的な初動訓練の実施に限界があった。この課題を解決すべく、同社はシステムソリューションを手掛ける(株)理経(東京都新宿区、代表取締役社長:猪坂 哲氏)にVR制作を依頼。独自のVRシミュレーターを開発した。コロナ禍の人流抑制やさまざまな行動制限がある中で、時間や場所、回数に制限なく訓練が実施できるメリットもある。

 実証段階だが、扉に触れた際に火災による熱を疑似体験できる、感熱デバイスの導入も検討。また、訓練での各種判断・行動に対する採点機能も搭載しており、担当者の主観に頼らない客観的な採点も可能とした。

 訓練対象は、同社物件の管理・運営に関わる現場社員・協力会社スタッフを想定しており、9月より、同シミュレーターによる初動訓練を順次開始する。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。