不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/9/10

請負型が好調、増収増益/積水ハ22年1月期2Q

 積水ハウス(株)は10日、2022年1月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(21年2月1日~7月31日)は、売上高1兆2,236億500万円(前年同期比4.8%増)、営業利益1,096億9,300万円(同18.4%増)、経常利益1,113億7,000万円(同22.8%増)、当期純利益725億5,200万円(同22.1%増)。第2四半期として過去最高売上高を達成し、利益についても前年同期比で大幅増となった。

 主力の請負型ビジネスでは、戸建住宅事業は、売上高1,671億1,800万円(同6.1%増)、営業利益203億3,800万円(同36.5%増)だった。中高級商品・高価格商品の拡販に注力し、新しい生活様式に対応した生活提案「ファミリースイートおうちプレミアム」、採用率が91%(20年度)に達したZEH「グリーンファーストゼロ」に加え、発売開始から半年で採用率80%を超える次世代室内環境システム「スマートイクス」が好評で、受注は引き続き好調に推移した。1棟単価が4,153万円(同15万円増)。受注高1,792億4,300万円(同15.4%増)、受注残高1,954億2,300万円(同6.6%増)だった。
 賃貸住宅事業は、シャーメゾンZEHの受注が好調。売上高は1,830億6,900万円(同3.8%増)、営業利益は258億4,600万円(同18.5%増)。1棟単価は1億2,500万円(同704万円増)。受注高は1,927億2,600万円(同7.9%増)、受注残高は3,823億7,900万円(同2.6%増)。
 セグメント別の売上高は4,872億3,900万円(同1.4%減)、営業利益579億3,500万円(同19.7%増)となった。

 ストック型ビジネスでは、リフォーム事業における大型案件の受注割合の拡大などが寄与し、売上高は3,711億9,700万円(同7.3%増)、営業利益398億1,800万円(同22.4%増)となった。開発型ビジネスは、売上高1,782億6,200万円(同18.0%増)、営業利益164億6,000万円(同14.4%減)を計上した。

 通期の業績予想については、堅調な第2四半期業績や、国内外の好調な受注、利益率改善を受け、上方修正した。売上高2兆5,530億円(前回発表比0.0%)、営業利益2,200億円(同%10.0増)、経常利益2,180億円(同9.0%増)、当期純利益1,480億円(同9.6%増)を見込む。

 同社代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏は、「受注状況は、コロナ禍前の水準まで戻ったとみている。コロナ禍でのITを活用した接客スタイルなどが定着し、緊急事態宣言中であっても受注が落ちることがなくなった」などと述べた。また、同社では木材や鋼材価格の高騰を受け、6月より商品の価格改定を行なっているが、5月契約分まではその高騰分(約70億円)を負担しており、下期に影響が出ると見ている。

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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