不動産ニュース / 開発・分譲

2021/12/22

赤坂に木質空間実現したオフィスビル/野村不

「(仮称)溜池プロジェクト」外観イメージ

 野村不動産(株)は22日、オフィスビル「(仮称)溜池プロジェクト」(東京都港区)が令和3年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択されたと発表した。

 同社が事業企画・監修を行ない、清水建設(株)のハイブリット木質構法「シミズハイウッド」により木質空間を実現したオフィスビルを開発する。鉄骨造一部木造地上9階地下1階建て。

 木質の柱・梁、CLTスラブを採用し、鉄骨造と組み合わせることで耐震性・耐火性を確保。オフィス内天井も木質化し、木の素材感を感じられるようにする。外観には木質耐火構造部材を用いた木格子を設え、透明ガラスで囲うことで美観保持と木の見える化を両立する。

 建築時のCO2排出量は鉄骨造の物件と比較し約100t削減する見込み。また、木材が成長段階で吸収するCO2約320tの固定化を実現する。これは、同物件計画地と同等規模の土地に杉を植栽した場合のCO2吸収量約527年分に相当する。

 竣工は2023年10月の予定。

この記事の用語

CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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