不動産ニュース / 開発・分譲

2022/2/9

シンガポールで大規模複合ビルを竣工/三菱地所

「CapitaSpring」外観

 三菱地所(株)は9日、シンガボール中心部で開発を進めてきた大型複合施設「CapitaSpring」を2021年11月に竣工したと発表した。

 17年より、シンガポールに拠点を置くアジア最大規模の不動産会社CapitaLand傘下のCapitaLand Development(CLD)および、同社グループが運用する上場REIT・CapitaLand Integrated Commercial Trust(CICT)と共同で推進してきたプロジェクト。18年2月着工。事業シェアは、CLD45%、CICT45%、三菱地所10%。

 施設は、MRT「Raffles Place」駅至近に立地。敷地面積約6,100平方メートル、延床面積約9万3,400平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造地上51階地下1階建て。オフィス、サービスアパートメント、商業店舗等で構成する。総事業費は1,450億円超。

 オフィスは貸付有効面積約6万平方メートル超。基準階床面積は約600坪、天井高3.2m、奥行き10~18mを確保し、柱を開口部に寄せてレイアウト効率を向上させた。21階にはCapitaLandグループの「The Work Project」が運営するコワーキングスペース、39・40階には同社運営の小割オフィスフロアも設置する。すでに「J.P. Morgan Chase&Co.」や三井住友銀行の入居が予定され、22年2月時点で入居率は93%となっている。
 サービスアパートメントは、CapitaLand参加のThe Ascottが手掛ける「Citadines Raffles Place Singapore」(総戸数299戸)が開業予定。スイミングプールやジョギングトラック、バーベキューピットといった共用設備も充実させる。
 2・3階には、計画地内で営業していたローカルフード等の食堂屋台街「Market Street Food Centre」が再入居し、22年4月に開業予定。

 また17~20階には、約3万8,000本を植栽した、3,900平方メートル超の回遊空間「Green Oasis」を整備。トレーニング器具やイベントスペース等も設置し、入居者以外にも開放する。こうした緑化施策により、シンガポール国内で最もメジャーな環境指標である「BCA Green Mark」で最上位の「Platinum」を取得した。

サービスアパートメント内観
17~20階の回遊空間「Green Oasis」

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