不動産ニュース / IT・情報サービス

2022/6/2

ワーカーモニタリングサービス、提供開始

 (株)NTTファシリティーズは1日より、オフィス内でワーカーの位置情報を取得・蓄積分析するサービス「アクティモニ」の提供を開始した。

 多くの企業で固定席を設けずに働く場所を選択できるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)が導入されているが、オフィスの利用状況が見えづらく、働き方や出社状況、業務特性等に合わせてオフィス環境を改善していく際に課題となっている。そこで、スマートフォンを用いてワーカーの屋内位置情報を取得・活用し、ワーカーの生産性向上とオフィス環境構築・改善をサポートするサービス「アクティモニ」を開発。NTTコムウェアのデータプラットフォームを活用して提供する。

 同サービスでは、出社しているワーカーがマップ上に表示される「居場所マップ」、各エリアの滞在人数が設定した定員数を超えるとスマートフォンのプッシュ通知で注意喚起がなされる「密集アラート」、オフィス利用履歴(どこで働いたか)、個人やチームの近接滞在履歴(コミュニケーション状況)をグラフで見える化して働き方の振り返り・改善に活用できる「働き方レポート」といった機能を提供する。
 オフィス管理者向け機能としては、オフィスの運用レイアウト等の改善に活用できるエリアごとの一定期間の利用状況を見える化した「オフィス利用状況」、組織内のコミュニケーション状況を見える化して、オフィス内の組織配置の改善などに役立てることができる「組織間コミュニケーション」、罹患者が発生した際に、当会社の居場所の履歴や一定時間以上の近接滞在者をリストで表示することで消毒エリアや濃厚接触者の特定に活用できる「感染対策(トラッキング)」を用意した。

 1,000人以上のオフィスへの提供を想定しており、利用料は、月々1人あたり約250円。別途初期構築費が必要。

 なお、「アクティモニ」は、NTTアーバンソリューショングループが手掛ける実験的ライブオフィス「未来のオフィス 4×SCENE(フォーシーン)」に導入されており、見学も可能。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

ABW

雇用されている人が自分自身で働く時間と場所を決定する働き方。英語のActivity Based Workingの略語。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。