東急不動産(株)は14日、木・鉄骨のハイブリッド耐震システムを国内で初めて採用したコンパクトビル「COERU SHIBUYA(コエルシブヤ)」(東京都渋谷区)を竣工したと発表した。
JR、東急田園都市線他「渋谷」駅徒歩6分。敷地面積は174平方メートル、延床面積は約1,408平方メートル。地上13階建て。同社が展開するオフィス・商業施設の垣根を超え、多様なニーズに対応するコンパクトビル「COERU」シリーズの第1弾となる。
外部からの視認性の高いファサード2面にラチス構造の木・鉄骨ハイブリッド耐震システム「木鋼組子」を使用。木鋼組子は、鋼板の芯材の外周を木で挟み一体化したものを、ラチス形状にユニット化したもので、圧縮力に強い木と、引張力に強い鉄骨を組み合わせることで靭性の高い耐力要素を生み出すことができるため、高層鉄骨造のビルなどに採用することができるようになった。また、10~13階の上層階には柱梁に木質ハイブリッド集成材を採用しており、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されている。
さらにグリーン電力を導入することも決定している。