大和ライフネクスト(株)は22日、「孤立死対応マニュアル マンション管理会社版」を公開した。他社や他社管理物件でも活用できるよう、同社ウェブサイト上で一般公開する。
同社の専属研究機関であるマンションみらい価値研究所が21年7月、同社に勤務する管理員およびフロント担当者約1,700人を対象に調査を実施。その結果、約11%が孤立死の対応をしたことが「ある」と回答。その中の4割が「最初に居住者の異変に気付いた」とのことだった。対応をしたことがあると回答した管理員から「どう動けばいいかわからなかった」「準備や心構えができていればよかった」などといった声も多数上がっていたという。
そこで同社では、同マニュアルの作成を決定。同アンケートをもとに、孤立死の未然防止や発生後の対応など、日常の管理業務でのポイントから事後の行動についてまとめた。当初は社内資料としていたが、問題の重さを鑑み一般公開に踏み切った。孤立死を未然に防ぐポイントや、発生した際の早期発見のポイント・対応方法について具体案を提示したほか、実際に孤立死対応を経験した管理員のコメントも多数盛り込んだ。また、管理組合への提案や相続など、各種手続きの流れについても図版を使って解説している。