不動産ニュース / 開発・分譲

2022/10/13

日鉄興和不、旗艦ブランド「グランリビオ」供給加速

「グランリビオ浜田山」完成予想図

 日鉄興和不動産(株)は、分譲マンション「リビオ」のハイグレードブランド「グランリビオ」の供給を加速する。今年10月に「グランリビオ表参道」(東京都渋谷区、総戸数64戸(うち非分譲29戸))と「グランリビオ市谷砂土原」(東京都新宿区、総戸数21戸)を相次ぎ発売。12月には「グランリビオ浜田山」(東京都杉並区、総戸数84戸(うち非分譲1戸)、東京建物(株)、安田不動産(株)との共同事業)の販売も開始する。13日、同物件モデルルームを報道陣に公開した。

 「グランリビオ」は、首都圏のJR山手線内や高級邸宅地を中心に、これまで8物件・約700戸を供給してきた。同社は2021年、「リビオ」ブランドの20周年を機にリブランドを実施。「グランリビオ」についても、ハードとソフトの在り方を見直していた。同日会見した同社住宅事業本部開発推進部長の茂見匡泰氏は「ファミリー向けの『リビオ』、コンパクトマンションの『リビオレゾン』は一定の評価を得ることができたので、新たな事業領域として高額帯分譲マンションに注力していく」とし「建築美・利便性・土地の品格にこだわり、外国人向け高級賃貸マンション『HOMAT』のノウハウも投入する。23年度以降も、目黒、恵比寿、吉祥寺、市谷砂土原(2棟目)での開発を順次進めていく」と抱負を語った。

 「グランリビオ浜田山」は、京王井の頭線「浜田山」駅徒歩9分に立地する、地上3階地下1階建て、延床面積約7,000平方メートルの分譲マンション。約5,000平方メートルの開発地は旧日本興業銀行の社宅跡地。周囲は低層住宅街で、善福寺川緑地や和田堀公園も近い環境を生かすため、500平方メートルの中庭を囲い込むランドプランとし、屋上緑化や既存樹の移植を含めた建物周辺への植栽を充実させ、周辺環境や生物多様性へ配慮した。これらの取り組みにより、生物多様性保全に係るABNIC認証と緑への取り組みに係るSEGES認定を分譲マンションとして初めて同時取得。建物も断熱性向上と高効率給湯設備等による「ZEH‐M Oriented」及び認定低炭素住宅仕様とし、マンション全体で一次エネルギー消費量を33%削減する。

 建物外観には、庇とマリオンに木調アルミパネルを配して、周辺のまち並みへの調和を図っている。住戸は、3LDK・4LDK、専有面積約61~82平方メートル。南面15スパン、東面3スパン、西面2スパン。南面地階は専用庭のように使えるドライエリアが付く。天井高は2,450mm、二重床・二重天井。キッチン天板と洗面所天板はフィオレストーン。食洗器、ワイドガラストップコンロ、ディスポーザー、グロエ水栓などが標準。

 販売価格は未定だが、中心住戸となる70平方メートルの3LDKが、9,000万~1億円となる予定。現在までのホームページ等からの反響数は1,300件。9月23日からのモデルルーム事前案内会には約200組が来場している。モデルルームのグランドオープンは22日。

モデルルーム。地階には専用庭同等に使えるドライエリアが付く
建物模型。500平方メートルの中庭を取り囲むように建物を配置。既存樹の移植をはじめ植栽をふんだんに施す

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認定低炭素住宅

二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物であるとして行政庁が認定した住宅をいう。「都市の低炭素化の促進に関する法律」に基づく制度である。

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