(株)東京カンテイが23日に発表した、2022年の首都圏中古(既存)マンションの70平方メートル換算価格は4,716万円。前年比で13.2%上昇しており、2年連続で2ケタの上昇となった。価格高騰が先行していた東京都に加えて割安感が強い周辺3県でニーズの高まりを受けたことも影響した。
都県別では、東京都は6,301万円(前年比9.8%上昇)とやや鈍化したものの、神奈川県は3,520万円(同13.0%上昇)、埼玉県は2,904万円(同14.9%上昇)、千葉県は2,569万円(同12.1%上昇)と、軒並み10%を超える高い上昇率となった。コロナ禍でも職住近接ニーズが依然として高く、また神奈川県、埼玉県、千葉県においては広さと価格のバランスを重視する購入者からの支持を集める形で上昇度合いを強めた。
近畿圏は2,816万円(同8.0%上昇)と大幅上昇。大阪府は3,047万円(同8.0%上昇)と、圏域平均を牽引した。兵庫県も2,425万円(同6.8%上昇)と大幅に上昇している。
中部圏は2,214万円(同6.5%上昇)。愛知県は2,347万円(同6.7%上昇)となった。
22年12月の首都圏の既存マンション価格は4,819万円(前月比0.2%上昇)と、わずかながら2ヵ月ぶりに強含んだ。都県別では、東京都は6,408万円(同0.1%上昇)と、再び強含んだことで10月の水準を辛うじて上回った。神奈川県は3,640万円(同0.5%下落)と、横浜市や川崎市などの主要な行政区が弱含んだ影響から、小幅ながら7ヵ月ぶりに反落した。埼玉県は3,022万円(同0.4%上昇)、千葉県は2,780万円(同1.8%上昇)と、いずれも上昇傾向を維持している。
近畿圏は、2,909万円(同0.7%上昇)と2ヵ月連続の上昇。大阪府は3,140万円(同0.5%上昇)と、小幅ながら前月に引き続き上昇した。兵庫県も2,543万円(同1.4%上昇)と、上昇度合いを強めている。
中部圏は2,300万円(同0.8%上昇)、愛知県は2,439万円(同1.0%上昇)と、いずれも上昇傾向で推移した。