国土交通省は7日、「第1回 地域価値を共創する不動産業アワード(不動産・建設経済局長賞)」の受賞者を発表。最高賞となる「アワード大賞」には、(株)エンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)による「共感投資プラットフォーム『ハロー!RENOVATION』を活用した空き家・遊休不動産の再生」が選ばれた。またこのほか、6部門の優秀賞と、特別賞の受賞者も発表された。
同アワードは、同省が不動産業者・不動産管理業者等の取り組みを対象に表彰する初めての取り組みとして昨秋創設。公募したところ、97件の応募があった。明海大学不動産学部教授の中城康彦氏を委員長とする選定委員会で審査し、受賞者が決まった。
大賞を受賞したエンジョイワークスの取り組みは、神奈川県鎌倉市、逗子市、葉山町を中心に参加型まちづくりプラットフォームを運営し、必要な資金を地域住民や関係人口からクラウドファンディングで調達しつつ、地方公共団体と連携して助成金等の仕組みを活用。地域金融機関が地域活性化につながる融資・出資を積極的に行えるよう、新たな事業審査の仕組みを構築するための環境づくりなどに取り組んでいる。地域におけるさまざまな関係者を早い段階で巻き込み、空き家活用事業者の育成や資金調達で自治体や地域金融機関と連携することで、継続的な事業を実現できていることが評価された。
他の受賞者は以下の通り。
「低未利用不動産の有効活用部門」優秀賞:暇と梅爺(株)(東京都墨田区)
「中心市街地・農村活性化部門」優秀賞:(株)まちづクリエイティブ(千葉県松戸市)
「居住・生活支援部門」優秀賞:(有)エステートイノウエ(岡山県倉敷市)
「安全・安心部門」優秀賞:(一社)熊本県賃貸住宅経営者協会
「イノベーション部門」優秀賞:小田急バス(株)(東京都調布市)・(株)ブルースタジオ(東京都中央区)
「担い手育成部門」優秀賞:(一社)全国古家再生推進協議会(大阪府東大阪市)
特別賞:ありあけ不動産ネット協同組合(福岡県大牟田市)、(株)三好不動産(福岡市中央区)、千島土地(株)(大阪市住之江区)
受賞内容・選考理由等詳細は同省公表資料を参照。