西武グループは22日、「箱根湯の花プリンスホテル」(神奈川県足柄下郡箱根町、総客室数59室)にバイナリー発電設備を導入すると発表した。同発電設備を導入するのは、同社グループとしても、また、神奈川県内の施設としても初。
同ホテルは、箱根登山鉄道「小涌谷」駅から車で約12分に立地する。同グループの(株)西武リアルティソリューションズが所有、(株)西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営している。
これまでも温泉熱を活用したグリーンエネルギーにより冷房暖房および給湯を使用してきた。今回温泉熱を利用したバイナリー発電を導入することで、温泉熱をこれまで以上に活用できるようになり、同施設で利用する電力の約20%を賄うことが可能となる。それにより、同施設の年間CO2削減量は187t-CO₂(森林面積約21.3ha分相当)となり、CO2排出量も63%削減できる。
なお、バイナリー発電とは、加熱源により沸点の低い媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す発電方式で、地熱発電などで利用されている。
稼働開始は6月1日。