
三井不動産(株)は5日、「三井不動産ロジスティクスパーク船橋III」(千葉県船橋市)内の「EC自動化物流センター」をマスコミに公開した。
同センターは、マテリアルハンドリング、倉庫管理システム、オペレーションをセットで導入し、倉庫内の大半の作業を自動化した施設。同社のECサイト「&mall」の物流拠点として活用しており、今回出庫等の様子を公開した。
3次元ピッキングシステム「Skypod」を採用。人力でピッキングする場合、商品を収納する棚は高さ180cmくらいまでに限られるが、機械化により天井近くまで保管スペースにできるようになり、スペースの有効活用を実現。ピッキング、製函、梱包、ラベリングの機器の導入により、梱包までのほとんどの作業を自動化させている。
この取り組みにより、1日当たり最大出荷キャパシティは2倍以上となり、庫内作業の人件費は2割削減できたという。
また同社では、バース予約システム「Hacobu」により、荷待ち時間の短縮も実現。今後はこうした自動化設備やオペレーションを、他の荷主にシェアリングでの活用を提案していく。テナントの物流自動化や共同配送での積載率の向上、さらには2024年問題の解決につなげていく考え。
説明に当たった同社ロジスティクス本部ロジスティクス事業部長兼イノベーション推進室長の大間知俊彦氏は、「一般的には物流業界の問題と考えられているが、この課題の解決には、荷主、物流企業、ソリューション提供会社の連携が不可欠。そこで、ディベロッパーの当社がハブとなり、連携を推進して解決を進めていく」と述べた。
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