不動産ニュース / 政策・制度

2023/8/10

「地域課題解決型空き家活用支援事業」の事業者選定

 東京都は10日、令和5年度「地域課題解決型空き家活用支援事業」について、地域貢献度、実現性、波及性等の観点から審査を行ない、2件を選定し、公表した。

 同事業は、区市町村と連携して、空き家の利活用を通じた地域の活性化や移住・定住の促進など、地域課題を解決するための取り組みを行なう民間事業者等を支援するもの。今回の選定事業者は、(株)エヌキューテンゴ(東京都杉並区)と(株)スピーク(東京都新宿区)の2社。

 (株)エヌキューテンゴは、杉並区と連携して、空き家を活用した多世代が交流できる居場所の運営に取り組む。空き家所有者向けに、「空き家活用すごろく」を作成して、利活用に踏み出すきっかけをつくるほか、対象となる空き家をコモンスペースを併設したファミリー向け賃貸住宅に改修。若い世代が地域コミュニティと関わりを持ちながら住み続けられる住宅として利活用するほか、コモンスペースの運営を通じて交流の場をつくり、地域の活性化に取り組んでいく。

 (株)スピークは、東村山市の関係部署や地域の事業者、団体・個人と継続した連携体制を築いて、空き家の掘り起こしに取り組む。活用対象の空き家は、アトリエや店舗併用の住宅に改修して、小さな個人商店の出店や職住近接の環境を求める層など若い世代を呼び込み、移住・定住の促進につながる利活用を行なっていく。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

空き家・空き地バンク、空き家バンク

空き家・空き地の物件情報が登録され、検索できる情報システム。地方自治体が運営していることが多い。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通40周年

月刊不動産流通 月刊誌 2024年1月号
十社十色の成功事例
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2023/12/5

月刊不動産流通2024年1月号好評発売中!

「月刊不動産流通」2024年1月号、本日発売となりました!

今回は、毎年1月号の恒例企画、特集「活躍する地場企業の戦略を探る-2024」を掲載。地元での認知度が高く、成長を続けている不動産事業者はどのような戦略で、どういった取り組みを行なっているのか…、全国各地10社を取材しました!「米軍人の住宅仲介に特化し、軍艦到着時には行列ができる事業者」や「風営法許可申請のサポート等、テナントが入居・退去する際に手厚いフォローを行なう事業者」、「社長出演の物件紹介動画で、内覧後の歩留まりを5割アップした事業者」など、各社それぞれのカラーで奮闘しています。