不動産ニュース / その他

2023/8/23

AI技術を用いた地震被災リスク推定システム

 パナソニックホームズ(株)は23日、地震発生時のオーナーへの支援・復旧の迅速化を目的とした地震被災リスク推定システム「P-HERES(ピー・ハーレス)」を開発し、9月1日から運用を開始すると発表した。

 「P-HERES」は、国立研究開発法人防災科学技術研究所による強震観測網(K-NET,KiK-net)の強震記録(加速度波形データ)を基に、エリア別、建物の構法別(大型パネル構法・制振鉄骨軸組構法・重量鉄骨ラーメン構法)に解析して、被災想定レベルを判定し、同社の顧客データベースと連携して画面上に表示するシステム。

 この判定結果に基づいて、同社の災害復旧支援部門が、被災リスクが大きいと判定されたオーナー宅に人員を派遣する。判定からマッピングまでにかかる時間は地震データ取得後10~30分程度で、迅速な復旧対応が可能となる。

 「P-HERES」における構法別の被災度の解析にはAI 技術を活用。震度情報だけでは判定しきれない、地震の揺れと各構造特性の“相性”(共振等)を考慮した精度の高い判定が可能となった。

「P-HERES」による被災レベル判定のフロー

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。