不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/9/21

都心プレミアムマンション、成約単価指数高水準で推移

 三井不動産リアルティ(株)は21日、都心ブランドエリアにおける2023年4~6月の売買マーケット動向を発表した。同社の個人向け不動産コンサルティング窓口「リアルプラン」での取引データを集計したもの。調査対象は、同社が独自にセレクトした「プレミアムマンション」で、都心ブランドエリア(「麻布・赤坂・六本木」「広尾・代官山・恵比寿」「青山・渋谷」「白金高輪・麻布十番」「銀座」「番町・麹町」「市谷・四谷」)にある高品位な既存マンション254棟・約3万4,900戸。

 今期のプレミアムマンション全体の平均成約単価指数(06年=100)は、前期比3.5ポイント増の187.7。平均成約坪単価は817万円と、06年の集計開始時点から約1.88倍へと上昇、22年第3四半期に記録した集計開始以降の最高値に次ぐ水準で推移した。また、成約件数も178件(前期比40件増)と大幅に増加。21年第1四半期に記録した最高値に次ぐ水準で推移した。

 エリア別では23年11月に開業を控えている森ビルの「麻布台ヒルズ」や三井不動産レジデンシャルなどが販売をしている「三田ガーデンヒルズ」などの大型新築分譲の供給で注目を集めている「麻布・六本木・赤坂エリア」の平均成約坪単価が1,056万円と、3期連続で1,000万円を超え、集計開始以降の最高値を更新した。成約坪単価が1,000万超の取引が複数確認され、同エリアの成約件数のうち約47%が、成約坪単価1,000万円超の取引となった。一方で、売出件数は減少しており、前期比で成約件数は減少した。

 都心プレミアムマンションの市場動向について同社は「今期は平均成約単価が再び上昇に転じ、成約件数も大幅に増加し、活発なマーケットとなった。次期以降も、経済金融情勢の動向に加えて、大型新築物件の供給による影響やインバウンド需要の動きについて注視が必要」と分析している。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年1月号
地域で目立つ企業になるには…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/12/5

「月刊不動産流通2025年1月号」発売中!

各地で活躍している地場の企業は、どのような戦略を立て営業をしているのでしょうか。「月刊不動産流通2025年1月号」では、毎年恒例の「活躍する地場企業の戦略を探る」を掲載!

今年は秋田県、仙台市、群馬県、埼玉県、東京都、石川県、大阪市、香川県、福岡市の企業を取材しました。エリアやターゲットにより、各社多様な取り組みを行なっています。