不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/2/1

既存戸建て流通戸数、全国的に大幅増

 (株)東京カンテイは1月31日、「一戸建て住宅データ白書2023」を公表した。全国の新築・既存戸建て市場の1年間をデータで振り返ったもの。調査対象は日本全国の戸建てで、土地面積50~300平方メートル以下、最寄駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の木造、土地・建物ともに所有権の物件。

 全国の新築戸建て供給戸数は11万5,685戸(前年比1.3%増)と微増での推移。圏域別では、首都圏、北陸・中部、四国、沖縄県で増加。三大都市圏では、首都圏が5万4,993戸(同9.0%増)、中部圏が1万5,119戸(同6.8%減)、近畿圏が1万6,654戸(同0.3%減)となった。「首都圏が大きく増加したが、特に東京都で18.6%の大幅上昇となった。マンションの高騰による影響がみられる」(同社)。

 既存戸建ての流通戸数は、全国で8万5,217戸(同17.3%増)と大きく増加。三大都市圏では、首都圏で3万750戸(同15.9%増)、中部圏8,213戸(同19.1%増)、近畿圏2万258戸(同14.3%増)となった。地方圏を含むすべての圏域で2桁増を記録しており、東北、北陸・中部、九州、沖縄は20%を超える増加幅を示した。

 新築戸建ての平均価格は首都圏で4,769万円(同5.4%上昇)となり、15年の調査開始以来の最高額を3年連続で更新した。中部圏は3,417万円(同3.8%上昇)、近畿圏は3,417万円(同0.6%上昇)と各圏域で上昇した。
 既存戸建ての平均価格は首都圏が4,016万円(同2.5%上昇)と続伸した。中部圏は2,447万円(同2.3%上昇)、近畿圏は2,589万円(同2.8%上昇)だった。

 同社では、「建物の面積帯シェアをみると、原材料費価格の影響により新築は建物面積が狭くなる傾向にある。一方で、既存物件は広くなる傾向があり、広い家を求める需要の受け皿になっている様子がうかがえる」とコメントした。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。