(一社)マンション管理業協会は12日、2023年度第4四半期終了時点(24年3月31日時点)における「マンション管理適正評価制度」の登録状況等について公表した。
同制度は、分譲マンションの管理状況(管理体制、建築・設備、管理組合収支、耐震診断、生活関連)について、専門家が30項目をチェック。★の6段階で表すことにより、マンションの管理状況を可視化するもの。
3月末時点での登録件数は4,180件で、前年よりも約3,000件増加。特にこの3ヵ月で1,500件超増加した。最も多い登録は「★4」の1,726件(全体の約41%)。すべての登録物件のうち、国の「マンション管理計画認定制度」で認定を取得しているマンションは396件。
都道府県別でみると、東京都が1,277件(同30.6%)で最多。次いで神奈川県555件(同13.3%)、大阪府386件(同9.2%)と続いた。
戸数別の登録状況については、50戸未満が全体の53%を占めた。最大戸数は1,433戸、最少戸数は5戸。竣工年別では、1991~2000年竣工のマンションが全体の29%を占めトップに。最も築古のマンションは1967年竣工、築浅のマンションは2023年竣工だった。階数別のトップは6~10階建て(同46%)。
戸数が多くなるほど「★5」の割合が高くなる傾向で、400戸以上の「★5」の割合は78.3%、50戸未満では19.3%。また、築浅になるほど「★5」の割合は高くなり、21年以降竣工のマンションでは「★5」が49.3%を占めている。1971~80年竣工においても「★5」を獲得したマンションが見られ、その割合は6.3%。