南海電気鉄道(株)とANAファシリティーズ(株)は16日、建設中の「(仮称)難波千日前オフィスビル」(大阪市中央区)を、施設名称「ANAスカイコネクトなんば」とし、2025年春に開業すると発表した。南海電鉄が事業主。ANAファシリティーズが、建物を一括借り上げして開業する。
南海本線「なんば」駅至近に立地。敷地面積439.96平方メートル。鉄骨造地上9階建て、延床面積2,456.93平方メートル。オフィスと店舗で構成する。
南海電鉄グループは、大阪市や地域関係者と共に、先行オープンしたなんば広場や25年に予定するなんさん南北通りの歩行者空間の拡大など、まちの回遊性向上に取り組んでおり、同施設はその一環。オフィスを拡充することで、自社沿線をより通勤に便利なエリアとする。
1階はタリーズコーヒーが出店。2階はコンセプトスペース「ANA WORK CABIN(仮称)」を展開する予定。2~5人規模のシェアオフィスと入居テナントも利用できる時間貸しの貸会議室やリフレッシュスペースを設ける。3~9階のオフィスフロアには約60坪のコンパクトなオフィス空間を設置。なんばエリアで供給が続く大規模・中規模以外のオフィスポートフォリオを拡充する。
Low-Eガラスの採用や高断熱化に加え、冷暖房効率の高い空調を採用するなど、さまざまな環境配慮技術を採用。基準一次エネルギー消費量から約51%の削減を達成し、BELS認定の最高評価や、南海電鉄グループ初の「ZEB Ready」認証を取得した。
竣工は25年2月の予定。