(一社)千葉県宅地建物取引業協会は28日、ホテルニューオータニ幕張(千葉市美浜区)にて定時総会を開き、2023年度事業活動・決算、24年度事業計画・収支予算について報告・議決したのち、改選期に当たり新役員の選任を行なった。
冒頭、挨拶した会長の髙﨑正雄氏は「日経平均株価がバブル期越えを果たす一方、歴史的な円安などもあり、実質賃金が長期にわたり低下を続けるなどいまだ厳しい状況だ。ここにきて賃上げ機運も高まっていることから、われわれの業界にも波及するよう、各種政策提言などをとりまとめている。また空き家対策について政府からの宅建事業者への期待も高まっている。政策要望と同時に、人材育成にも努めていきたい」と述べた。
また、3月に営業を開始した千葉宅協100%出資会社のハトネッツ少額短期保険(株)についても言及。「代理店制度、紹介制度ともに有利な手数料となっている。会員の皆さんの利用を期待したい」と話した。
なお、この後に選任された新理事による理事会において、会長には現職の髙﨑氏が再任。髙﨑氏は、「3期目の会長に当たり、ハトネッツ少額短期保険の推進と会員・宅建協会の社会的地位向上、業界活性化を重点事項としたい。人材育成と情報共有などに取り組んでいく」などと語った。
24年度事業計画では、千葉県をはじめとした関連行政機関との連携した居住支援や災害時支援、空き家対策といった各種事業だけでなく、地域振興や防犯などの取り組みも進めていく。また、不動産市場の適正な発展への貢献や、(公社)全国宅地建物取引業協会連合会が提供する流通システム「ハトサポBB」についての利用促進なども盛り込んだ。