不動産ニュース / 政策・制度

2024/6/7

修繕積立金引き上げの考え方をガイドライン等に反映

 国土交通省は7日、適切な修繕積立金の確保を目的とした「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」について、「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」および「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」に反映すると発表。

 修繕積立金の積立方式には、「均等積立方式」「段階増額積立方式」の2つがある。将来にわたり安定的に積み立てを行なうという観点からは均等積立方式が望ましいと言えるが、一方で、段階増額積立方式を採用しているマンションの中には、計画期間中の修繕積立金の水準が大幅に上昇、予定通りの引き上げができずに修繕積立金不足につながる恐れがある。

 そこで、国交省は「今後のマンション政策の在り方に関する検討会」を設置。同検討会のとりまとめに基づいて設置した「標準管理規約の見直し及び管理計画認定制度のあり方に関するワーキンググループ」が公表した「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」について、「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」および「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」に反映する、とした。

 改定後のガイドラインはホームページで公表する。

この記事の用語

修繕積立金

管理組合が長期修繕計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。区分所有者は、管理組合に対して、通常、管理費と特別修繕費を納入するが、この特別修繕費を毎月積み立てたものが「修繕積立金」である。

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