平和不動産(株)は21日、事業協力者として参画している「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」の再開発準備組合が札幌市長に対して市街地再開発組合の設立認可申請を行なったと発表した。
同事業では、商業・業務・交流機能の充実、国際水準の宿泊機能整備、歩行者空間整備、防災機能強化等を通じて札幌都心部の価値向上に寄与していく。事業区域は札幌市営地下鉄南北線「大通」駅直上。敷地面積は約5,030平方メートル、整備する建物は鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造の混構造で、地上36階地下3階建て。中間免震構造を採用する。延床面積は約9万9,600平方メートル。高さは約185mとなる。
整備する建物はオフィス、商業・ホテルなどで構成する複合ビルで、デザイン監修には隈研吾建築都市設計事務所を起用。(1)大通交流拠点の魅力向上につながる空間の形成、(2)国際競争力を高める機能の整備、(3)環境負荷低減・災害に配慮した機能の整備の3つを整備方針として計画を進めていく。
(1)では地下広場の拡充やアトリウム・テラスなどによる新たな滞留空間を整備する。また、(2)では高機能オフィスの整備やラグジュアリーホテルの誘致などを図る。(3)では、大通以南への新たなエネルギーネットワーク構築を見据え、地域冷暖房プラントを整備するのに加え、各種国際認証を取得していく。
年度内に再開発組合の設立、権利変換計画認可を予定。竣工は2028年度になる予定。