アパホテル(株)は11日、「アパホテル〈秋葉原末広町駅前〉」(東京都千代田区、総客室数205室)を開業した。同社のホテルとしては、千代田区で14棟目、秋葉原エリアでは5棟目となる。
東京メトロ銀座線「末広町」駅徒歩1分、JR山手線・京浜東北線・総武線「秋葉原」駅徒歩4分、つくばエクスプレス「秋葉原」駅徒歩5分、東京メトロ日比谷線「秋葉原」駅徒歩6分に立地。建物は鉄骨造地上14階建て。客室は、スタンダードルーム202室(11平方メートル)、デラックスツインルーム3室(22.3平方メートル)で構成する。
増加傾向にある訪日外国人向けの施設づくりを志向。全353種類のピクトグラムを使用した館内サイン・案内、ほぼ全世界のプラグに対応するユニバーサルコンセント、ホテルの館内案内などをテレビ画面に集約表示した5言語対応の「アパデジタルインフォメーション(ADI)」を採用している。また、新たな試みとして、モバイルWi-Fiのセルフレンタルサービス「WiFiBOX」を導入した。利用申し込みを行なう専用サイトは5ヵ国語に対応している。
さらに、環境への取り組みとして、客室のドアの断熱性を約16%向上させ、入口付近の床コンクリートの上には断熱ボードを敷設した。また、再生ポリプロピレンを配合した靴ベラや、環境配慮型素材「LIMEX(石灰石)」を原料とするゴミ袋を使用し、石油由来プラスチック使用量を約21%削減する。
宿泊料金は、スタンダードルーム1名利用で1万7,000円(サービス料・税込み)~。
開業セレモニーで挨拶したアパグループ社長兼CEOの元谷一志氏は、「中期5ヵ年計画で2027年3月末までに15万室展開を目指している。同計画のスタートから2年3ヵ月経った今は、12万3,000室ほど展開しており、順調に推移していると言える。訪日外国人のシェアは、23年度の全国平均で30.3%を占めているが、地方では10%以下のところも多く存在する。新しいコンテンツづくりやSNSを駆使し、さまざまな視点から魅力を発信していきたい」などと述べた。