不動産ニュース / 開発・分譲

2024/8/26

東京駅前再開発、集大成のプロジェクトが始動

「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」外観イメージパース

 八重洲二丁目中地区市街地再開発組合、鹿島建設(株)、住友不動産(株)、(独)都市再生機構、阪急阪神不動産(株)、ヒューリック(株)、三井不動産(株)の参加組合員6社で推進中の「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」が8日に着工、26日に起工式が執り行なわれた。

 「東京駅前3地区再開発」(「東京駅前八重洲一丁目東地区」「東京ミッドタウン八重洲」「八重洲二丁目中地区」)の集大成となる最大規模の開発。JR「東京」駅徒歩3分(八重洲口)、東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩2分に位置。敷地面積約2ha、延床面積約39万平方メートル、地下3階地上43階建て。オフィス、商業施設に加え、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、劇場、バスターミナルを含むミクストユース型プロジェクトで、八重洲エリアの新たなにぎわいを創出する。

 11~38階のオフィスは、1フロアが都内最大規模の約6,300平方メートル超のフロアプレートで、4方向いずれにも貸室を設けることが可能。地下1階~地上3階には、約50の店舗を開業する予定。「東京ミッドタウン八重洲」と地下1階と地上2階で接続することで、両施設合わせて100店舗(約5,000坪)を超える商業空間を整備する。3~6階には劇場を導入。

 40~43階には、1泊から中長期滞在まで幅広いニーズに対応するホテルライクなサービスアパートメントを計画。客室に加え、レストラン、フィットネスセンター、ビジネスサポート施設を備える予定。日英2ヵ国語に精通したコンシェルジュ・フロントスタッフも配置する。3~4階に誘致する予定のインターナショナルスクールは、体育館・プール・屋外運動場を含む学校施設を整備。サービスアパートメントと合わせ、国際競争力の向上に寄与する。

 また、同事業を中心に「東京ミッドタウン八重洲」「八重洲地下街」「京橋エドグラン」を地下通路で接続。東京駅~銀座線京橋駅をつなぐ歩行者ネットワークを構築し、東京駅周辺の回遊性をさらに高める。7バース(バスの乗降場)の高速バスターミナルも整備する。
 さらに、「東京ミッドタウン八重洲」とのエネルギー連携により、環境負荷の低減と高いBCP性能を実現。省エネルギー化を推進し、事務所用途における「ZEB ready」認証の取得を目指す。

 竣工は2029年1月末の予定。

この記事の用語

サービスアパートメント

日常生活に必要な設備・サービスを備えた賃貸住宅。和製英語。家具、食器などが備えられているほか、リネン類の交換などのサービスが提供されることもある。

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